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| ヨーロッパの花の情報はヨーロッパ通に聞け!
というわけで、旅のプロや花のプロなど、ヨーロッパ在住の方やヨーロッパに出かける機会の多い方々に、思い出の花の風景から最近出合った印象深い花まで、おすすめの花の見どころをうかがった。 |
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地方ごとに特徴のある木造民家のバルコニーが春から秋まで花で飾られる
©スイス政府観光局
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10年ほど前、ガイドとしてグリンデルワルトに住んでいました。その時に出会ったのがバルコニーを飾るゼラニウムの花。4月の終わり頃になると、注文していたゼラニウムが花屋から各家庭に届けられます。それを家の主婦がバルコニーのプランターに植え替え、外から見てきれいなように整えるのです。生活の中に花が息づいていることを感じました。
山の雪解けとともに牧草地が日に日に緑になり、黄色い野草の花でいっぱいになる春は、とても素敵な季節です。
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写真は、A3(バレンシア街道)からチンチョンに行く途中の街道際だが、マンサナーレスからアルガマシージャス・デ・アルバに行く道路やビジャ・ヌエバ・デ・ロス・インファンテスに行く道路周辺に大群生が見られる。天候によって若干前後するが、5月中旬が最盛期
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アマポーラとの初めての出会いはトレドへのバスの窓からでした。一面が燃えているかのように真っ赤に染まる景色に驚嘆して、思わず食い入るように眺めていたら、私の感動ぶりを見てか隣の若い女性が「アマポーラよ」と教えてくれました。もちろん、当時の私のスペイン語彙には入っておらず、ケシの花ということが分かったのは後のことですが、彼女の整った白い横顔とともに、忘れられない思い出の一つとなりました。
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ウエールズの中央あたりに位置する、中世の街、ラドロウで見かけたハンギングバスケットには、色とりどりのロベリアが
©横田秀樹 |
キキョウ科の一年草、ロベリアは初夏から夏が花の時期。日本でも苗が市販されているが、高温多湿を嫌うため、梅雨の管理が難しくなかなか群れ咲く姿が見られない。だから、7月に英国を訪ね、ふわっと煙るように美しく咲くロベリアを見つけたときには、しばらくその場を離れることができなかった。
ハンギングバスケットや寄せ植えで脇役として使われるロベリアだが、アップで見ると、小さな花は蝶が舞っているようにも、また妖精が羽ばたいているようにも見え、なんとも可愛らしい。紫、青、ピンクの濃淡など花色はどれもやさしい。街中でも簡単に見つけられるので、ぜひ近くに寄ってかわいらしさを愛でてみてほしい。
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セナンク修道院は、南仏アヴィニョンの約30km東。定期便のバスはないが夏期はエクスカーションツアーで訪れることができる。ラベンダーの開花時期は6月末から7月にかけて
©オフィス・ギア
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一面に広がるラベンダー畑と素朴な石造りの教会。いつか見た1枚の写真が、私を南仏プロヴァンスへと向かわせた。「セナンク修道院」という名前だけをたよりにタクシーを拾う。運転手は行き先を聞いて驚きながらも、遠出のドライブを引き受けてくれた。
曲がりくねった山道を走り、深い谷間へと下りて行く。待っていたのは、ベルベットの布をふんわりと広げたようなラベンダー畑。夢見心地で1時間ほど過ごし、待たせてあったタクシーに乗り込むと、運転手の手にはラベンダーの花束が。花で気持ちを通じ合えた、そう思えた瞬間だった。
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| 坂井彰代(さかい・あきよ) |
| オフィス・ギア所属。地球の歩き方「フランス」編、「パリ」編、「南仏」編などの取材・構成を手がける。著書「パリ・カフェ・ストーリー」(東京書籍) | |
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ヨーロッパのバラ園では、ぜひオールドローズにも注目してほしい。ブランド名「Queen
Rose」で商標登録申請中の新種 |
最初にドイツ研修旅行に出かけた時のこと、今は亡きポール・ヴェゲナー氏(フラワーデザイナー)による、稲わらとオールドローズを床に敷き詰めたアレンジメントを研修いたしました。その新鮮さに驚いたことを覚えています。
翌年デンマークのフラワーデザイナー、ターゲ・アンデルセン氏は、やはり稲わらを束ねてオールドローズをアレンジしていました。ドライな素材とオールドローズの新鮮な組み合わせが意外でもあり、現在もなおヨーロピアンの中に生き続けているオーガニックな部分を感じました。そのような体験が、今回オールドローズの新種命名のきっかけになっていると思います。春にはそのオールドローズが市場にお目見えする予定です。
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シチリア島の州都パレルモへはミラノ、ローマなどから1日数便。パレルモから電車で約2時間〜2時間30分のトラーパニでファヴィニャーナ島行きの船に乗り約1時間
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南イタリアのシチリア島西部に浮かぶファヴィニャーナ島は、アラブ統治時代から続く古式マグロ漁が今も行われている島。2003年の6月に訪れた時、カーラ・ロッサという美しい入り江の岸壁にへばりつくようにして咲くカッペリの花を見た。
明け方に咲いて陽が高くなるとしぼんでしまう花で、そのつぼみには独特の酸味と苦味がありシチリア料理には欠かせない。岬の突端に立つと海から吹く風が野生のミントやオレガノの香りとともにカッペリの香りを運んで来た。豊饒なる地中海の香りに包まれた素晴らしい瞬間だった。
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スペロの花祭りにインスピレーションを受けた作品「花しずく」(2000年)
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ローマ時代の面影が残る美しい小都市スペロ。6月、路地に花で絵を描く花祭りがある。10年前に日本画家の堀文子さんが参加、私も手伝った。完成した見事な花絵絨毯の上を司祭がただひとり歩いて行く。踏まれた花が風に舞えば祭りの終わりを知ることになる。
花絵具、長時間の手仕事、美しくもはかない一瞬。そっと見守りたい、小さな町の大きな感動的宗教行事。のちに、その時お会いした瀬戸内寂聴さんの「源氏物語」の装幀画を描いた。不思議なめぐりあいを花がとりもつことに。
アクセス イタリア・ウンブリア州のスペロはアッシジの隣にある町。ローマから鉄道で約2時間。花祭りは移動祝祭日である聖体節に開催される。
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