ハカ(Jaca)

ルールデス、ポー方面から標高1632mのサン・ポール峠を越してきた巡礼者達の宿は,オロエール山麓のハカの街でした。
現在は夏の登山や冬のスキー愛好家で騒う行楽地と成っており、毎年5月に行われるキリスト教徒の勝利を祝ったロメリア
祭りや2年毎の国際フォルクローレ祭りで有名ですが、ここは8世紀には既にキリスト教徒に依って再征服されて、1035年には
サンチョ・ラミーレス(Sancho Ramirez)に依ってアラゴン伯爵領地の首都とされ栄えて居りました。

Samport峠

カテドラル
(Catdral)

サンチアゴへの巡礼が盛んになって来た11世紀には、この街の創立者と言えるサンチョ・ラミーレスや息子のアルフォンソI世
(Alfonso I)の保護の下にガルシア神父(Garcia)に依って巡礼路に初めてのカテドラル(各司教区で最も重要な教会)にが
作られます。16世紀から17世紀に掛けて大きく改造増築されましたが、12世紀に作られた回廊や門の柱頭部にまだ創立部の
素晴らしいロマネスクの芸術作品が残されています。



司教区博物館

カテドラルの建物そのものが芸術作品では有りますが、その回廊部分に展示品を置いた博物館は実に見ごたえが有ります。
特にサンタ・マルガリータ(Santa Margarita)礼拝堂、サンタ・ルシァ(SantaLucia)礼拝堂サン・フエリぺ(San Felipe)礼拝堂の
壁に再現された、ロマネスクの色鮮やかな壁画群は圧巻です

12世紀モサラべ(アラブの支配下から来たキリスト教徒)風なスーシン(Susin)の壁画、イグァセール
(Iguacel)のサンタ・マリア教会のマリア像やマリアの生涯を描いた祭壇前面板、背の高い壁一面に天地
創造からキリストの生涯が描かれたバグエス(Bagues)のジュリアン(Julian)バシリサ(Basilisa)教会の
巨大な壁画等ロマネスクファンには時間の経つのも忘れる事でしょう。

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