Spainfan

シェリーの種類は?

シェリーのクラス別けは各々専門家の観点に依って多少の差は有りますが、次のようにに分類出来るのではないでしょうか。

フィノ(Fino)

所謂ドライ・シェリーでDomeqの La Ina、日本で良く知られている Gonzalez ByassのTioPepeがこれに当たります。スペインでは
闘牛の看板がユニークなOsbornneの La Quintaが良く出回っていますが流通の関係でしょうか。

へレスの全ての葡萄はフィノを造る為に栽培されると言っても過言ではないでしょう。これに適しない原液はより熟成を進めたり他の
加工処置が取られます。前述のように熟成樽(criaderas)でもっとも原液の表面にFlorが豊かに育ったもので、やや黄水晶色で、
微妙な香、軽くピリッと来る辛口ですの風味は、シャンパンとは全く別の意味で白ワインの王者と言えます。

通常アぺリテーブとして飲まれることが多いのですが、海鮮料理にも合います。地元の人たちは何を食べる時もこれを飲むようで、
本HPでも扱ったハブーゴの生ハムとは切っても切られぬ仲です。これは若く爽やかさが身上ですから冷たく冷やして飲み、アルコー
ル度数は国内向けが15度、輸出向けは18度位ですから通常のワインよりは栓を抜いた後も冷蔵庫に入れておけば比較的持ちます。
勿論飲み切る方が良いのは当然です。栓を抜かなくても9ヶ月以内に飲んだ方が良いと酒醸造場(Bodega)の人は言ってました。
実際小生自身が 2年くらい放っておいたのを飲んだ時には、確かに色も濃くなって、後述のOloroso風に成っていました。

(アンダルシア観光局提供)


マンサニージャ(Manzanilla)

フィノと良く似ていますが(地元の酒屋さんは違うというが、、) Sanlucar de laBarrameda地区で産するものを特にこのように
呼び珍重しています。 この地が大西洋岸、グアダルキビール河口に有る為、海の湿気と潮風の為により繊細な風味で若干塩
味を感じ(気がする?)、蝋燭の火で見ると色は澄んだ黄金色に輝き、熟した林檎(Manzana)を思わせる香りがします。
Manzanillaの名もこれから来るようです。 Finoよりよりも色が薄いのは、酒蔵自体がより暗くしてありよりかび(Flor)が多く発生
して空気との接触が少ないためだそうです。

オロロソ(Oloroso)

オロロソはより熟成を進めたシェリーで18度から20度とアルコール度も上がり、長く樽に入れておく為香りが強く、この名前も”
香ばしい”と言う意味です。色は濃い目の琥珀色で、味はよりドライでこくが有りますので、やはり食前酒、食中酒でしたらこっ
てりしたシチューに合いそうです。

アモンテイジャード(Amontillado)

モンテージャ(Montilla)はコルドバのシェリーと呼ばれるへレスと作り方も性質も似ているワインの産地(原産地呼称欄参照)の
事で、この地方の葡萄の原液を使ったことから来ています。一種のオロロソとも言えますが、これは結構な年代を経ており、かっ
ては”何年物のシェリー”が珍重されていた時代の代表的な物なので高価なものです。やはり香りが強く17〜20度のアルコール
度でコクが有ります。魚に合うとされています。

クリーム(Cream)ペドロ・ヒメネス(PedroXimenez)

本来シェリーは辛口なのですが、ポート・ワインのように、発酵途中に硫黄(へレスでは禁じているそうです)やブランデーを混ぜる
と糖分が残って甘口に成ります。これとオロロソ等を混ぜたのがCreamと呼ばれる”甘口シェリー”で、当然食後酒として飲み、
お菓子の風味付けには重宝されます。

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