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リオハ(Rioja)

レストランで「もう少し良いワインをは?」と注文したら、通常持ってくるのは、このリオハ地方のワインでしょう。
中、上級クラスとしてもっとも一般的に知られています。

 

歴史

リオハの歴史は1870年代にヨーロッパに葡萄の根を食う害虫(filoxera)が大発生して、フランスのボルドー一帯の
葡萄畑が壊滅状態に成り、そこの酒造業者が新天地を求めて来たことから始まります。間もなくアメリカの葡萄の
木がこの害虫に強いことが分かり、その苗に挿し木したことで解決し間もなくボルドーに戻りますが、その製法はこ
の地に残されました。ですから、ボルドーと気候は若干違いますが、基本製法はボルドー式で比較的共通の性格を
持っていると言えるでしょう。

特徴

リオハはログロニョ県に属し、エブロ河(Rio Ebro)沿いに3つの地区に別けられ、それぞれ気候が違う為に異なった
性格のワインが出来ます。

リオハ・アルタ(Alta):エブロ河上流のアロ(Haro)を中心とする地区で、13もの大酒蔵がここに集まっています。
ここは標高も高く(479m)カンタブリア海からの冷たい湿気を帯びた空気で雨が多い為、スペインの他の地区よりも軽
い葡萄が出来、ワインも口あたりが上品ででしゃばらないので、洗練された料理に合いもっとも好まれています。

リオハ・アラべサ(Alavesa):バスクのアラバ県に半分属す為このように呼ばれており、エブロ河岸より若干離れて
いる為、やや乾燥していて、よりこくの有る舌触りです。

リオハ・バッハ(Baja):エブロ下流の地中海的な乾燥地区なので、アルコール度も高く大衆的なワインとされ、また
下級ワインのブレンド用として使われます。

Laguardia(Rioja Alavesa)

 

リオハの品質基準

ここの原産地呼称審議会(Consejero de la Denominacion deOrigen)はスペインでもっとも厳格な品質管理を
行っており、葡萄の作付け、剪定方法、収穫の時期、絞り、発酵の方法、熟成の方法と期間、ビン詰め方法と出荷
時期まで、コンピューター管理しています。その最低品質保証の証明は瓶の裏ラベル(Ccontraetiqueta)に記載さ
れます。表のラベルは酒造もとの看板です。

他の地方ではここの基準を目安にしているようですから、リオハのクラス別けを参考にしたら、スペインのワインの選
ぶ時に便利でしょう。

1.ビノ・デ・メサ(vino de mesa)

文字通り訳すとテーブル・ワインですから、”食中酒”と言うことですが、リオハの基準としては熟成期間を特に指定し
ない若いワインを指します。勿論リオハのレッテルを貼る以上は上記の管理基準をパスしていなければなりません。

2.クリアンサ(crianza)

発酵まではビノ・デ・メサと同じですが、その内質の良い原液(mosto)が取れた時は、アメリカ樫の木で作った樽で最
低1年間熟成期間が必要です。その後瓶詰めした後更に1年の熟成期間が義務付けられています。保存状態が良け
れば、瓶詰めした後もコルクの栓を通じて外気と呼吸してゆっくりと熟成を続けるのです。このコルク栓も質の良い物
でなければならないので、当然審議会の管理対象に入っております。ですから、3年目から出荷できる訳ですが、これ
は最低基準ですので殆どの酒造元は更に1年ぐらい足して4年目から出荷する所が多いようです。

3.レセルバ(reserva)

更に良い原液が取れた時はクリアンサ同様樽で1年寝かし、瓶詰め状態で2年間、つまり合計3年の熟成期間を置き
4年目から出荷です。これも実際は更に2年位付け足して6年目から通常出荷です。

4.グラン・レセルバ(Gran Reserva)

何年に1度と言うくらい素晴らしい収穫が有った場合は特別扱いされ、最低樽で2年、瓶で3年の熟成期間が要求され
ます。やはり殆ど酒造元は3年くらい足しますので、何と9年目から出荷に成ります。どんな原液でもそれなりの条件下
で熟成すると、マロミが増してきますが、やはり長年手塩を掛けて育てるにはそれなりの結果が保証されるような良質
な材料でないと意味が有りませんから、クリアンサ以上のクラスは毎年生産される訳ではなく、所謂”当たり年”の時が
選ばれます。

”当たり年”は全国同じ訳ではなく、上記のリオハの3地区内でもずれが出てきて毎年審議会が地区別の収穫状況の表
を公表しますが、”何年が当たり”とかいちいち調べなくても、この4種のランクを基準に選べば充分です。



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