Spainfan

Santo Domingo de Silo

Burgosから50km程曲がりくねった細い道を走っていくと、突然開ける山間の村が
この名の修道院があるところです。
ここにはカステージャ伯爵Hernan Gonzalezの援助で9世紀に造られたモサラべ
様式の修道院があったのですが、イスラム教徒によって破壊された後、11世紀に
Fernando一世の依頼でSan Millan de Cogollaの修道院長であったSanto Domingoが
来て、その跡に建てたものです。
12〜13世紀が最盛期でキリスト教社会に強い影響力を持っていましたが、国土回復
戦争の進展で重要性を失い衰退し19世紀半ば1時期放棄されその後べネデイクト派の
僧侶にによって再現されたものです。
近年、ここの聖歌隊のグレゴリア聖歌が大ヒットして世界的に有名になりました。
回廊の一連の彫刻は12世紀の初めとものと13世紀にかけて別の彫刻家によるもの
2期に別れスペイン・ロマネスクの中でも特に独創性、緻密さで定評が在りますので、
一つ一つ廻ってみてみましょう。


回廊

東側の部分は聖霊降臨祭の場面が描かれ、雲の中から祝福する神の指があり、使徒
達が聖霊を受けています。柱頭は空の石棺を眺める3人のマリア、慌てる兵士達、幻想
的な動物達の争い植物が刻まれています。

ヱマウスの弟子

北側は十字架降下です。処刑されたキリストの片腕を愛撫するマリアが印象的です。
柱頭にはやはり幻想鳥、ペリカン、lライオンと鷲の彫刻が在り、Santo Domingoの
墓碑記も見られます。

西側にはもっとも有名な”聖トーマスの疑心”が在ります。キリストの傷口に指を入れ確か
めるトーマスとキリストの後ろにやや傾いて並ぶ使徒達の構図は圧巻です。


トーマスの疑心
柱頭はやはり動植物が描かれています。
端にはマリア戴冠が描かれていますが、これは13世紀ゴシック期のものとされています。

最後の南側にはキリスト、ゼウス、と聖霊つまり三位一体が居ます。柱頭はやはり動植物
ですがこれは明らかに2番目の職人によるものです。

回廊の奥にある薬室は薬草の調合等に使ったすり鉢,蒸留器や登記の器や研究書などが
陳列され興味深いものです。

表紙