美味しく飲むには?

その状況にあったワインを選ぶ必要が有りますが、別にソムリエ学校に行かなくても基本的なことを知っているだけで充分楽しむことが
出来ます。

赤ワイン(Vino Tinto)

通常その部屋と同じ温度の状態で賞味します。ですから、飲む数時間前にその部屋に持って来て用意して置きます。14度から16度が
最適の温度とされますが、ちょっと肌寒い位ですから、胸元や背中が大きく開いたドレスの御婦人でしたら、ショールでも羽織らないと、
寒くて風邪を引きそうですね。

南スペインのように夏の暑さが強烈な所では赤も若いワインは冷たく冷やして飲みます。冷やすと本来の風味は感じなくなりますが、コー
ヒーをアイスにして飲むのと同じ様に、善し悪しよりも土地の事情と個人の趣向の問題でしょう。

若く渋味の強い大衆的なワインは甘い炭酸水(Gaseosa)で割ると軽くなり、スペインでは極一般的な飲み方なので大衆食堂では赤ワイン
を注文すると自動的に持ってきます。又、氷、オレンジ・ジュース、砂糖、レモン、季節の果物と赤ワインと混ぜて飲む所謂Sangriaもスペイ
ンでは良く飲まれます。

若く濃い目のワインは数時間前にコルクを抜いて置くと空気に触れて急激に熟成が進み柔らかく成って飲み安く成ります。スペインでは通常
ガラス又は素焼きの壷(jarra)に入れ替えて置きます。勿論余り長く放って置くと酸化で変質して仕舞いますので、ワインは飲み残さない方
が良いでしょう

長年熟成したワインは、その風味が無くならないように賞味の直前にコルクを抜きます。 ”それは20年以上の年代もの場合だ”と言う専門家
も居るようですが、Ribera de Dueroのワインのように樽の風味が強くこくの有る物なら、crianza程度でもその独特の香と舌触りを味わいたいの
は私だけではないでしょう。

”肉には赤”と言われるように通常はやはり肉料理に合いますが、スペイン人は肉魚にこだわらず赤を飲む傾向がが有ります。確かにclarete
(赤の一種ですが、黒葡萄と白葡萄を混ぜたもので色も薄く味も軽い)のように軽めの物は魚にも充分合います。こくの有る熟成ワインは勿論
肉料理の味を引き立てワイン事体も美味しく飲めます。

白ワイン(Vino Blanco)

スペインでは”水代わり”に飲む人が多いみたいですが、白ワインは若い女性のような“爽やかさが”生命ですから通常冷たく冷やしてます。7度から
12度が適温とされています。ワインは自然の化学合成品ですから急激な温度変化を好まないので、氷水を入れたバケツで少しずつ冷やすのが良い
そうですが、冷蔵庫で充分でしょう。

”魚には白”の通り海鮮料理に合います。魚の生臭さを忘れさせ、肉の臭みは寧ろ強調されるのは不思議ですね。

ローゼ(Rosado)

本質的には白ワインと同じですので、白と同様に飲まれます。これは色をきれいにする為に製造過程で発酵時に黒葡萄の皮を多少混ぜ色と多少の
渋味を加えた物です。ですから”色付きの白ワイン”と思ったら良いでしょう。

複数のワインを飲む時は?

*辛口の白ワインはアぺリテイーブとしてまず最初に飲むべきでしょう。

*甘口の白ワインは通常の赤の後に飲むべきでしょう。

*軽い物をこくの有るワインよりも、若い物を古い物よりも、カテゴリーの低い物を高いワインよりも先に飲むべきでしょう。

ワイン・グラス(Copa de Vino)

ワイン用のグラスは色を、香りを、口触りを楽しむ為に、薄く、透明で、大きく、球状のものが熟成ワインには向いているとされていますが、スペイン
各地方でそれぞれの性格に適した独特のグラスが有ります。

*ガリシア地方のRibeiroにはCuncasと呼ばれる白い陶器の器を使います。形は日本の杯と同じです。寧ろこれが”南蛮の道”で日本に伝えられ
たのでしょう。

*バスクのChacoliにはChiquitoと呼ばれる分厚いガラスの器です。

*アンダルシアのJerez(シェリー)にはゆりのつぼみを多少膨らませたような形のCatavinosと呼ばれる所謂シェリー・グラスを使います。

*コルドバのMontillaはCanyaと呼ばれるシェリー・グラスと同じ形ですが大き目のグラスを使います。

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